2016年度新入生の方へ

研究に使えるフランス語を!SFCフランス語のススメ

1. フランス語はどんな人にお勧めでしょうか?

  • フランスは実に多くの思想家(パスカル、サルトル…)、小説家(バルザック、プルースト…)、詩人(ボードレール、ランボー…)、芸術家(ドラクロワ、ゴッホ…)を生んできました。思想・文化・芸術に興味を持つ人にはフランス語は欠かせません。
  • フランス語は国連を始めとする多くの国際機関において英語に並ぶ公用語です。国際舞台で活躍したい人にはフランス語は必須です。
  • フランス語はフランスだけのものではありません。北アフリカ、中央アフリカ、西インド諸島、カナダケベック州など様々な場所で話されています。アフリカなど開発問題に取り組みたい人には、フランス語は大きな武器になります。

しかしそれだけではありません。SFCで学べるさまざまな分野が実はフランス語と強いつながりをもっているのです。それについてはSFCの学生や先生が自らの研究におけるフランス語の重要性について話してくれている特別コンテンツ「あなたの分野は?」をご覧ください。

2. フランス語のどの科目をとるとよいでしょうか?

ズバリ、おすすめはインテンシブです。なぜならば、週4回で集中的、本格的に学べるからです。外国語上達のポイントは、才能やセンスではなく、「どれだけ時間をかけることができるか」=時間量です。そしてもうひとつ上達のポイントがあります。それは「仲間」です。インテンシブは週4回、みなが顔をあわせるクラスです。苦しくてもお互いに励ましあい、お互いを高めあえる仲間がいるのが、インテンシブの大きな魅力です。SFCの魅力のひとつはインテンシブといっても過言ではありません。

ただ、もしそこまで外国語に時間をさくのは少し心配という人は、週2回のベーシックから始めるとよいでしょう。フランス語セクションでは、ベーシックから始めても、もっと勉強したいと思えば、次の学期にインテンシブクラスに入ることを認めています(ただし、資格認定試験を受ける必要があります)。

もしフランス語をすでに勉強したことがあり、大学でさらに学び続けたい人は、4月初旬のガイダンス期間にある資格認定試験を受けてください。その試験でレベルを判断し、認められればインテンシブ2, 3, 4あるいは中級にあたるスキルクラスを履修することができます。

3. フランス語をとるとどのくらいできるようになりますか?

よくこの質問を受けます。これに対しての究極の答えは「本人次第」です。なぜなら大学は自ら勉強する場所であり、大学や教員の役目は、どこまでも勉強・研究を深めてゆける環境を整えることだからです。

しかしだいたいの目標は次のように言えます。

インテンシブは1, 2, 3, 4とあります。1年生の春から始めれば、2年生の秋学期に修了します。ここまでくると、フランス語を学んだ多くのSFC生が、慶應義塾大学の塾交換派遣の選抜に合格し、3年生の秋から留学できるレベルに達しています。

ベーシックは週2回ですから、ベーシック1とベーシック2を終えると、だいたいインテンシブ1同程度のレベルに達します。

4. 授業はどんな様子でしょうか?

インテンシブもベーシックも半分が日本人教員、半分がネイティブ教員です。すなわち、インテンシブでは2回が日本人、2回がフランス語ネイティブ、ベーシックでは1回が日本人、もう1回がフランス語ネイティブです。授業は参加型です。講義のように説明を黙って聞くのではなく、学生自らが話したり、書いたり、多くの活動をこなします。教科書はフランスで出版されている教科書を使います。つまり日本だけで通用する教科書ではなく、世界各国でフランス語を教える際に使われる教科書を使います。国際基準でフランス語を学んでいくのがSFCのフランス語の授業のスタイルです。

5. フランス語研究室ってどんなところですか?

フランス語研究室は、SFC生のフランス語ライフを全面的にサポートします。春休み、夏休みには、フランス本土での語学研修を実施しています(単位として申請できます)。年2回、TCFというフランス語能力試験をキャンパス内で実施しています。これはTOEFLのようなスコア式のフランス語試験です。同じく年2回、仏語検定を受けつけています。研究室で申し込みをすると5%引きです。

また研究室にはSA(スチューデント・アシスタント)、TA(ティーチング・アシスタント)が常駐し、みなさんの相談に乗ってくれます。研究室では履修者全員を対象としたクリスマスパーティなども行っています。楽しく活気のある研究室です。