Salut🇫🇷
フランス語研究室SAのyunaです🌷
私、「なんかかっこいい」で、大学入学と同時にフランス語を始めました。もちろん、最初は苦労の連続。日本語にはない”r”の発音、めまぐるしく変わっていく動詞の形、時間通りに来ることはない先生。でも、勉強するうちに、フランス語の美しさ、そしてフランス人の考え方の〇〇さに魅了され、「フランス人の思想」に興味を持つようになりました。
彼らの考え方の中で、今回紹介したいのが、”C’est la vie”という思想。直訳すると「それが人生」。日本語でしっくりくる表現はなかなか見つかりませんでした。「しょうがない」と訳されることもありますが、少しニュアンスが異なっています。諦めざるを得ない日本語の「しょうがない」に対してフランス語の「C’est la vie」には「しょうがない、うまくいかないこともあるさ。またがんばろ」というようなポジティブさが混じっています。実際、フランス語を学ぶ中でテストの点数が悪かった時、フランス人女性の先生に”Yuna, c’est la vie. Tu auras une nouvelle chance.(ユウナ、それも人生よ。またチャンスがあるわ)」と言われたり、フランスでもホストマザーが”Les jeunes, je n’ai pas réussi à faire une quiche aujourd’hui. Mais c’est la vie.(みんな、今日はキッシュ失敗しちゃった。でもそれも人生よね)”と笑って楽しく食卓を囲んだことがあります。フランス人は”C’est la vie”という言葉で、自分の失敗を認め、そんな自分を許し、後悔や落胆から立ち直ろうとしていると私は思います。
私はこの考え方に出会って、日本人は失敗を深刻に受け止め、責任を感じすぎてしまっている。少しくらい肩の力を抜いて、責任を逃してあげてもいいのではないか、と思うようになりました。それまで深刻に受け止めていたことが、ちょっぴり軽くなったり、自分のことを好きになれる、ステキなフランス人の考え方です
