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SFC創設30周年便乗連載「フラ研、フラ語、ここ10年。〜2011-2020〜」vol.4

ボンジュール。フラ研です。あけましておめでとうございました。ボナネでございます。前回の更新からだいぶ間が空いてしまいましたが、今年も地道に書き続けていきます。ここ10年間分を振り返ると豪語しながら、いまだに1年目の2011年から先の話へ進めていませんが、気長にお付き合いください。よろしくお願いいたします。今回は2011年の秋学期へと話が進みます。ようやく。

2011年の秋学期、成績こそあまり優秀ではないにせよ、無事インテンシブ2へとフランス語の学びを進めた我々。SFCのフランス語インテンシブのクラスは1から4まで段階的に続いていきますが、それぞれで複数の先生方によるチームティーチングが行われます。その組み合わせは毎学期ランダムなもので、どのような組み合わせになるのかはお楽しみ。そのチーム編成で授業やクラスの雰囲気がガラッと変わったりするので、そうした偶然の出会い性みたいなものも学期前のワクワクの一つですね。この2011年秋学期の僕たちのインテンシブ2のクラスを担当していただいたのは、前回の記事で紹介したルパンのような笑顔でお馴染みのD先生や、炭水化物を作らせたら右に出るものがいないS氏、お子さんの話題になるとデレデレになるB先生、そして言語ガイダンスで見たことのある顎がシュッとした先生、というチームでした。

顎がシュッとした先生とは、その後現在まで多方面で長いお付き合いになるのですが、このインテンシブ2が初めて習った授業でした。軽快にギャグを飛ばす人だ、というのは程なく理解しましたが、当時は今よりもさらにキレがあった気がします。今は円熟期なのでしょうか。ええ。あとは、今もなお健在なのかは確認できませんが、当時の顎がシュッとした…いやもう國枝先生とお呼びしますが、当時の國枝先生の持ちネタ(?)の一つとして、「黒板の下の方に文字を書く時に、背中を丸めてかがむのではなく、両脚をだんだん広く開脚させていくことで体勢を低くする」という、その、そういうのがありました。マニアック。最近はリモート授業になってしまっているため「黒板を使う」という状況になる機会は少なくなっていますが、オンキャンパスのフランス語の授業が再開した暁には、その開脚技を國枝先生にリクエストしてみましょう。当時より体の節々が硬くなっていらっしゃる気はしますが、きっと期待に応えようとがんばってくれるはず。股関節の骨折にはお気をつけください。

SFC全体の特徴ではあると思いますが、特にフランス語の授業を通じて感じたのは、先生方との距離の近さです。親しき仲にも礼儀ありということは守りつつではありますが、どの先生も履修者の学生たちに気さくに話をしたりコミュニケーションのドアを開いてくださるので、授業中にわからないところやもっと深掘りしてみたいところを気兼ねなく質問できるというのはもちろんのこと、授業前後にも愉快な交流が巻き起こりがちでした。そうして教室という枠組みの中と外で連なるような教員と学生との愉快なつながりが生まれることは、フランス語を学び続けるモチベーションの一つとなっていたように思えます。オンライン授業が展開されている現在の状況では「授業の前後」という時間がスパッとカットされがちで、先生たちとも他のクラスメイトたちとも以前よりもそうしたつながりを感じにくい日々が続いている気がしますし、授業を作る先生方もそれぞれでどうにかしようと苦心なさっている気がします。昔のように、余白や無駄とも言えてしまう時間を存分に楽しめる日々が戻ってくることを、切に祈っております。

さて本日のお写真は、顎がシュッとした先生がシュトレンを食べてる様子です。昨年のクリスマスの時期にキャンパスに行った際に久々に出くわしました。その姿、まさにシュッとレン。長いお付き合いになると「こういうところ」も似てきてしまうようです。ギャグ警察に出頭してきます。次回はフランス語研究室が主催するクリスマスパーティに潜入する話です。それでは、また次回。アビアント。(F)