SFC創設30周年便乗連載「フラ研、フラ語、ここ10年。〜2011-2020〜」vol.5

ボンジュール。フラ研です。お久しぶりです。筆者の私的な事情で更新を長らく止めているうちに2021年度になっていました。失われた時を求めつつ、また時計の針を進めていこうと思います。タイトルの周年や年度を踏み越えて続けていることは、あまり気にしないようにしましょう。ちっちゃいことは気にしない。

新年度。ご入学された新入生の皆様、ようこそSFCへ。ビアンヴニュ。年度始めはキャンパスに人が戻ってきていたようで、少しずつ以前の姿に回帰できるのかと思いきや、再度の緊急事態宣言によってまたオンラインの世界へ押し戻されていくようなので、今はやや期待を頭打ちされてしまったような、悲しい時かもしれませんね。まったくもう。20年度入学の皆さんも含めて、なかなか大学生活におけるキャンパスでの生身の交流というものを実感しにくい世代になっている皆さんが、コミュニケーションというものへの渇望や飢えを覚えているような、この時。その想いを乗せる代表的なメディアとしての言語というものを学習する場は、もしかしたらもどかしさを喚起してしまうような場になっているのかもしれませんね。皆さんの中にうずうずしながら蓄積されていく言葉たちが、いつか溢れ出るように誰かに伝わる機会が訪れることを、切に願っております。昨年度は廃墟のように人が消え失せていたフランス語研究室のλ310にも、徐々に住民が戻ってきていた様子がちらほら垣間見えていましたが、こちらもまたしばらくは入れなくなってしまうのでしょうか。残念です。また近いうちに、かつての仲間たちや先生方と邂逅する場が復活すると良いのですが。

さて、前回の記事の様子だと、クリスマスパーティに潜入した話を今回書く予定だったみたいですが、さすがに季節外れにも程がありそうなので、さらっとご紹介することにしますね。2011年の冬の話。(当時の)フランス語研究室は、フランス語履修者ならば誰でも参加できるようなイベントを季節ごとに随時開催しており、12月に行われるクリスマスパーティもその一つでした。会場はタブリエ(生協の奥にあるレストラン)でした。パーティはフランス語研究室のSAの皆さんによって主催されていて、フランス語の先生方も参加していました。炭水化物クイーンのS氏や、顎のシュッとした先生や、鳥の巣頭のフランス人など。豪華な面々。まだ引っ込み思案で、パーティの場なんか緊張しちゃって怖いですぅと怖気づいていた僕ですが、SAの皆さんや先生方の気さくな場づくりのおかげもあって、とても楽しく会に参加できた記憶があります。また、こうした場でフランス語研究室というコミュニティの様子も知ることができたことは、その後に僕もフラ研に入ってみようと思えた大きなきっかけにもなった気がします。

今はなかなかそうした場づくりが難しくなっている時代ですが、今年も新たにフラ研のメンバーに加わってくれた後輩たちがいるようです。ようこそフラ研へ。ビアンヴニュ。まだ顔も見たことがないですが、いつかλ310でフラッと何気なく会える日が来るのを楽しみにしております。このブログを密かに読んでくれている20-21年度入学の皆さんも、もしフラ研に興味が湧いたら、いつでもご連絡くださいね。あるいは、またキャンパスに通えるようになったら、ぜひλ310に足を運んでみてください。ただ、かつては火曜日から金曜日の朝から夜まで開いていて、いつも誰かしら研究室に在室していたものですが、今はなかなかそういうわけにもいかないため、行けば必ずフラ研民と遭遇できる、とはお約束できないのが心苦しいのですが。無駄足になってしまったら、デゾレ。

ストックのなくなってきたフラ研のあれこれの様子を伝えるお写真シリーズ。今回はフラ研民たちの日々の活動の様子が伝わる写真掲示板のお写真です。あんなこと、こんなこと、あったでしょう。懐かしい日々。ここに新たな人々による新たな写真が加わる日が来ると良いですね。それではまた次回お会いしましょう。アビアント。(F)